ボルシチの保存方法・日持ち期間はどれぐらい?賞味期限・消費期限切れは?

ボルシチ+鍋ごと保管の場合:ボルシチの常温・冷蔵庫保存、冷凍保存の日持ち期間と保存方法(賞味期限・消費期限切れ) 

  • ボルシチと煮込みスープの日持ちと賞味期限は?

  • ボルシチは鍋ごと冷蔵保管、冷凍保管できるの??

ボルシチとは世界3大スープの1つで、牛肉+ベーコンと人参・ジャガイモなどが具材の煮込みスープです。ビーツという野菜の赤紫色が印象的ですよねここでは、 ボルシチを作り置きする時の常温の賞味期限から、冷蔵庫の保管、冷凍保存の方法と日持ちまで詳しく解説しますので、作ったけど余って保管に困った時の参考にしてもらえると嬉しいです。

ボルシチの常温保管~常温保管は基本NG、余ったスープを鍋ごと保管する場合の注意点は?~

ボルシチの保存方法・日持ち期間はどれぐらい?賞味期限・消費期限切れは?

  • ボルシチの常温保管:基本NG

  • 保管温度:10度以下

  • 夏は半日かからず、腐ってしまう事も!

  • 菌が繁殖する温度は、20~50度(43度以上で最も繁殖)

後ほど、詳しく説明しますがボルシチに使う「ビーツ」は、7~8度前後が保管に適しています。スープにした場合も、10度以下が好ましいので常温は適していないです

ボルシチといった煮込んだスープは、食材からうま味がたっぷりありますから、菌が繁殖しやすい環境です。特に菌(ウェルシュ菌など)は、20~50度前後(43度以上が一番、増える)で繁殖すると言われています。日本の気温からして、冬以外は常温保管は難しいですし、今や冬でも家の中は暖房で温かいと、常温での保管はむいていません

作ったボルシチが余って残ってしまった時は、まずは冷蔵庫へ。数日食べる予定がないなら、冷凍しましょう

鍋ごと保管でやるべき事

  • ボルシチを鍋ごと保管でやるべき事、注意点は?

  • 定期的な加熱、再沸騰させること

  • 75度以上、1分間以上の加熱を!

定期的な加熱をすることで、ボルシチは日持ちするようになります。

基準としては「75度以上の温度で、1分」でほとんどの菌(腸炎ビブリオやO157など)は死滅するからです。しかし、食中毒よくある原因の「ウェルシュ菌」は完全には死滅しません。増殖するウェルシュ菌は加熱処理で死滅するとされますが、芽胞を作った状態ですと100度の温度に6時間耐久するとされます

さっき加熱処理したから大丈夫と思っても、増殖する菌は死滅しても、芽胞はいますので。また、復活すると思ってください。そういう意味では、鍋ごと保管はめんどうな事も以上に多いので、あまりおすすめできません

ボルシチの冷蔵庫保管~作り置きで冷蔵ストック!冷蔵庫の日持ち、賞味期限は?~

  • ボルシチの冷蔵日持ち:3~4日

  • 冷蔵保管の方法:タッパー、保存容器

ボルシチが余ってしまった時など。まずは鍋からボルシチをタッパーにうつすのがポイントです。タッパーは空気を密封できるので、鍋よりは安心。タッパー冷蔵保管で3~4日の日持ちです。

もしも、鍋ごとの保管の場合は、蓋をしっかりしましょう!

ボルシチを冷蔵庫で保管する時は「消毒したタッパー、保存容器」です。消毒方法は、きれいに洗い乾かしたタッパーに「キッチン用アルコール除菌」をふりかけます。まず、タッパーの内側から磨き、フタの裏までしっかりふいてきれいにしましょう

  • サラークリームを使う時は、冷蔵3日以内

ボルシチは最後に入れる「サワークリーム」がはいっていますよね。サワークリームを使っているボルシチは、冷蔵で3日以内の日持ちで、他の煮込みスープの場合も同じです!ここはちょと注意なので、覚えておきましょう!

  • 食べる時は、必ずレンチン。再加熱を!

冷蔵保管したボルシチを食べる時の注意点です。作り置きや余ったボルシチを飲むときに、再加熱しなかったり、電子レンジを使わない食べ方が一番ダメです。冷蔵の場合、タッパーで空気になるべく触れないように保管しているとはいえ、冷蔵庫の中でも傷んでいきます。加熱はそれだけで、殺菌効果がありますので必ず食べる前は、温めるように。

ボルシチが傷んでしまってもう食べれないときは、加熱した時に変なにおいがするなど。調理中に気が付くこともあります。そういった事も含め、加熱することが重要です!ミスや事故を防止する、そういう意味でも加熱はしましょう

ボルシチの冷凍保管~作り置きは冷凍できる?余ったスープの冷凍保存~

  • ボルシチに使う大きな野菜は潰す

  • →人参、じゃがいも等

ボルシチの具材に、人参やジャガイモを使います。人参やジャガイモといったゴロゴロして大きな野菜は、冷凍する時は「潰して冷凍」です。具材を潰してしまったら、人参やジャガイモとは言わない!と思えますので、冷蔵保管で保管期限内に食べる方がお好みな方が多いと思います

  • ボルシチの冷凍:密封可能な保存袋(ジップロック等)

スープの冷凍保存:ジップロックを使う

  • 冷凍したボルシチの日持ち:2~3週間

冷凍したスープの日持ち:2~3週間

  • 賞味期限を忘れないように「ジップロックに日付を書く」

ボルシチを冷凍する時はジップ付きの「密封可能な保存袋(ジップロックなど)」で保管します。作ってから熱いうちではなく「冷めてから」、できれば急速冷凍後に冷凍保存が一番望ましいです。この方法で、ボルシチのスープは2~3週間、冷凍で保管可能です

  • ボルシチの解凍方法:1食分ごとに半解凍→鍋へ

  • ボルシチの解凍方法:もしくは、流水解凍

ボルシチの解凍方法は、袋のまま冷凍庫から、冷蔵庫へうつします。半分、冷蔵庫の中で自然解凍させて、袋から簡単に取り出せるぐらいになったら、そのまま鍋にかけます。この半解凍の方法は、溶けるまで少し時間がかかりますので、もっと早くスープを解凍したい時は、流水解凍をしましょう

ビーツが腐るとどうなる?傷んだ食材の特徴と見分け方~味・臭い・見た目、よくある食中毒~

ビーツとは?~ビーツの日持ち、賞味期限と保管方法~ 

  • ボルシチに使うビーツとは?

  • ビーツの日持ち(カット済み):冷蔵7日、冷凍1か月

あまり市場にでまわりませんが、そもそもボルシチに使うビーツとはどんな野菜なのでしょうか。カブ、大根に似ていますが、ビーツとは、てん菜の仲間で、和名称は、火焔菜(カエンサイ)です。15~20度で育つ野菜ですので、野菜室以下の低い温度は低温障害になりがちですが、7~8度前後でも比較的、日持ちします

ビーツそのものは、冷蔵で7日。冷凍1か月の日持ちです。葉の部分も食べられますが、葉は冷蔵2~3日と短いので早めに食べる必要があります