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ブイヤベースの日持ちと賞味期限は?
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ブイヤベースは鍋ごと冷蔵保管、冷凍保管できるの??
ブイヤベースとはムール貝や海老といった海鮮具材を煮込んだフランス発祥の漁師風のスープです。魚や海老といった具材を使った日本でいうところにあら汁に近い感じのメニューです。夕食で作ったけど、余ってしまったとき。どう保管するべきか。ココでは、ブイヤベースを保存する時の常温の賞味期限から、冷蔵庫の保管、冷凍保存の方法と日持ちまで詳しく解説しますね。
ブイヤベース・鍋の常温保管~常温保管は基本NG、余ったスープを鍋ごと保管する場合の注意点は?~
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常温保管:基本NG
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夏は半日かからず、腐ってしまう事も!
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菌が繁殖する温度は、20~50度(43度以上で最も繁殖)
海鮮具材を煮込んだブイヤベースは、海老やホタテ、貝類からうま味がたっぷりありますから、菌が繁殖しやすい環境です。特に菌(ウェルシュ菌など)は、20~50度前後(43度以上が一番、増える)で繁殖すると言われています。日本の気温からして、冬以外は常温保管は難しいですし、今や冬でも家の中は暖房で温かいと、常温での保管はむいていません
作ったブイヤベースが余って残ってしまった時は、まずは冷蔵庫へ。数日食べる予定がないなら、具材を取り除いて冷凍しましょう
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ブイヤベースを鍋ごと保管でやるべき事、注意点は?
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定期的な加熱、再沸騰させること
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75度以上、1分間以上の加熱を!
定期的な加熱をすることで、ブイヤベースは日持ちするようになります。
基準としては「75度以上の温度で、1分」でほとんどの菌(腸炎ビブリオやO157など)は死滅するからです。しかし、食中毒よくある原因の「ウェルシュ菌」は完全には死滅しません。増殖するウェルシュ菌は加熱処理で死滅するとされますが、芽胞を作った状態ですと100度の温度に6時間耐久するとされます
さっき加熱処理したから大丈夫と思っても、増殖する菌は死滅しても、芽胞はいますので。また、復活すると思ってください。そういう意味では、ブイヤベースを鍋ごと保管はめんどうな事も以上に多いので、あまりおすすめできません
ブイヤベース・鍋の冷蔵庫保管~作り置きで冷蔵ストック!冷蔵庫の日持ち、賞味期限は?~
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ブイヤベースの冷蔵の日持ち:3日以内
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冷蔵保管の方法:タッパー、保存容器
ブイヤベースが余ってしまった時など。まずは鍋からタッパーなど密封容器にうつしましょう。タッパーは空気を密封できるので、鍋よりは安心。タッパー冷蔵保管で3日以内の日持ちです。
ブイヤベースを保管する時は「消毒したタッパー、保存容器」に保管します。消毒方法は、きれいに洗い乾かしたタッパーに「キッチン用アルコール除菌」をふりかけます。まず、タッパーの内側から磨き、フタの裏までしっかりふいてきれいにしましょう
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食べる時は、必ずレンチン。再加熱を!
冷蔵保管したブイヤベースを食べる時の注意点です。特に、ブイヤベースに魚やホタテなどは長くスープに入れた状態でいると、ボソボソしたり、身が固くなったりします
作り置きや余ったブイヤベースを飲むときに、再加熱しなかったり、電子レンジを使わない食べ方が一番ダメです。冷蔵の場合、タッパーで空気になるべく触れないように保管しているとはいえ、冷蔵庫の中でも傷んでいきます。加熱はそれだけで、殺菌効果がありますので必ず食べる前は、温めるように。
ブイヤベースは傷んでしまってもう食べれないときは、加熱した時に変なにおいがするなど。調理中に気が付くこともあります。そういった事も含め、加熱することが重要です!ミスや事故を防止する、そういう意味でも加熱はしましょう
ブイヤベース・鍋スープの冷凍保管~作り置きは冷凍できる?余ったスープの冷凍保存~
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ブイヤベースの冷凍は、海鮮類が身の部分だけ!
ブイヤベースの余ってしまった時の冷凍保存で注意点は「ムール貝」や「海老」といった殻のある海鮮具材は、冷凍するとしても身の部分だけにして冷凍します。貝や甲殻部分は、冷凍しない方がよく、ココは残さず食べる方が良いです
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ブイヤベースの冷凍:密封可能な保存袋(ジップロック等)
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冷凍したブイヤベースの日持ち:2週間
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賞味期限を忘れないように「ジップロックに日付を書く」
ブイヤベースを冷凍する時はジップ付きの「密封可能な保存袋(ジップロックなど)」で保管します。作ってから熱いうちではなく「冷めてから」、できれば急速冷凍後に冷凍保存が一番望ましいです。この方法で、スープは2~3週間、冷凍で保管可能です
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解凍方法:1食分ごとに半解凍→鍋へ
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解凍方法:もしくは、流水解凍
ブイヤベースの解凍方法は、袋のまま冷凍庫から、冷蔵庫へうつします。半分、冷蔵庫の中で自然解凍させて、袋から簡単に取り出せるぐらいになったら、そのまま鍋にかけます。この半解凍の方法は、溶けるまで少し時間がかかりますので、もっと早くスープを解凍したい時は、流水解凍をしましょう