間違えやすいロシア語、ビーフストロガノフとは、ロシア料理の1つ。ビーフはロシア語で牛肉ではなく、~流と言う意味で牛肉という意味ではない。ビーフストロガノフと言う名前の語源と意味、歴史的な経緯から由来を解説。ビーフ(牛肉)と玉ねぎ、サワークリームで煮込んだ料理のビーフストロガノフの誕生の話から、ストロガノフとは何かを紹介しています
間違えやすいロシア語、ビーフストロガノフとは?
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ビーフストロガノフは、Beef Stroganoffで正解?
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ビーフは「~流」という意味で、牛肉(ビーフ)の事ではない
ビーフストロガノフというロシア料理があります。牛肉と玉ねぎを炒め、サワークリームで煮込んだ料理です。日本では、スーパーなどでビーフストロガノフ、そのものを購入できる機会も増えていますが、そもそもこの料理は何なのでしょうか。現地では、ビーフストロガノフに鶏肉や豚肉を使う事もあると聞きますし、日本人なら鶏肉を使ってビーフストロガノフを作ったら、チキンストロガノフと言ってしまいまそうですよね。しかし、ビーフストロガノフのビーフは、牛肉の事ではないのです
ビーフストロガノフの語源と意味~ビーフは、~流。~風。~式のような意味~
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「ビーフはロシア語で、~流。~風。~式という意味」
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「牛肉は、ロシア語で、カヴァーヂナ」
牛肉は、ロシア語でカヴァーヂナと言います。では、ビーフとは?ロシア語で、ビーフは、~流。~風。~式という意味で、牛肉の事を意味しているわけではありません。英語のビーフ(Beef)は、フランス語のべフ(Bœuf)に語源が由来しているとされますが、ロシア語のビーフとは意味が違うのです。牛肉料理なのに、日本人からしてみると紛らわしい話ですね
ビーフストロガノフの語源と意味~~ストロガノフは人の名前~
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「ストロガノフとは、人の名前。つまり、ストノガノフさんって人」
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「ストノガノフ流という意味が、ビーフストロガノフ」
ビーフストロガノフとは、ストロガノフ流やストロガノフ風という意味になります。つまり、これは、ストロガノフ流のご飯という意味の解釈です。ストロガノフ流という名前の料理名も少し違和感を感じますが、それはストロガノフ家の歴史的な経緯があるからです
ビーフストロガノフの2つの諸説~ビーフストロガノフの誕生~
ビーフストロガノフがどのような経緯で、作られたのか。諸説はいくつかありますが、有力な説を紹介します。明確な文献などがない以上、はっきりしませんがどちらの説にしても、ロシアのストロガノフ家から誕生した料理ということには違いがありません
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「年老いたストロガノフの為に、老人でも食べれる柔らかい肉料理を作った説」
16世紀に存在したセルゲーエヴィチ・ストロガノフ。年老いて歯が弱くなったストロガノフの為に、老人でも食べられる肉料理を考案したという説です。彼は、ビーフステーキが好きで硬いステーキを食べられなくなってしまったことから、牛肉を煮込み柔らかくして晩年食べたというものです
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「晩餐会で、ストロガノフ家が料理を提供した」
グリゴリエヴィチ・ストロガノフが晩餐会の為に用意した料理が評判で、ビーフストロガノフ(ストロガノフ流、風)と名付けられた説。貴族の晩餐会であれば、確かに自身の家柄をアピールするチャンスでもありますから、この説が有力とされています
どちらの説が正しいにしろ、ビーフストロガノフはストロガノフ家から誕生した料理には違いまりません。晩餐会で作ったビーフストロガノフはもしかしたら、ストロガノフ家に代々伝わってきた料理の1つなのかもしれません。牛肉を煮込み柔らかくした料理ですから、年配の方も集まる晩餐会にはうってつけだったのかもしれませんね
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