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今した雷の音はどこに落ちたの?
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雷が落ちる可能性・確率
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距離計算を徹底解説!!
ゴロゴロ、バリバリという雷の音って怖いですよね。日本では雷のシーズンは「5月から増え、8月をピークに9月に落ち着く」と言われ、GW頃から夏の終わりまで雷に注意する必要があります
雷に注意っていっても何を対策するべきなのか、はたまた、そもそも雷ってどこに落ちるの?という事から
少なくとも状況に応じて人間が雷に対抗できる手段を今回は、徹底的に解説します
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今日、ゴロゴロと雷が鳴った
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落ちた場所はどこ?
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リアルタイムなら
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雷レーダーを確認!
今日の雷はどこに落ちたのか、お探しの方、雷が落ちた場所を調べる方法の1つが、気象庁が運営する雷レーダーです
1時間以前の情報であれば、雷が落ちた場所を「×マーク」で表示してくれます。
同じようなシステムで「雨雲レーダー」もあり、今、雨雲がどこにあるのか。1時間前の雲の動きの結果と、1時間後の予測を抱いてくれています
天気予報では、午前中にとか、夕方から雨といったようにざっくりした情報しかありませんが、雷レーダーと雨雲レーダーを活用するのが一番ベストな方法でしょうか。しかし「今、雷がゴロゴロなってるんだけど、どこなの?」と今いる場所が安全なのかを本当の意味では知りたいですよね
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雷が光ってから何秒後?
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5秒後の場合:1700m離れた場所に落ちた
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光の速度:秒速29万km
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音の速度:秒速340m
雷が今、どこに落ちたのか。ざっくり距離を知る方法があります。光の速度は「秒速29万km」であり1秒で地球を7周と半分進みます。
しかし、光より音は遅く「1秒=340m」しか進みません
つまり「雷がピカっと光ってから、何秒後にゴロゴロ音がしたのか」、ここを自分で観測すれば、ざっくりですが雷が落ちた位置を知ることが可能です
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雷が落ちた距離は簡単に計算できるよ?
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⇒音が鳴った
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⇒秒数×340m
たとえば、雷が光った→1、2、3・・・4、5秒後にゴロゴロ音がしたら「340m×5=1700m」と自分から半径1700m離れた場所のどこかに雷が落ちたって事になります
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雷の音で距離の違いは?
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ゴロゴロより
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バリバリ、ドーンが近い
雷が光ってから、何秒後に音がなったのか。そんな事をいちいち考えて生きてません!
もっと簡単に、ざっくりでいいから、雷が「自分の位置からどのくらいの場所」に落ちたのか、知る方法です
光速と音速の話は、いまいちピンっと来ない方は、雷の音である程度の距離を知ることが可能です!
すっごい単純な話「雷の音:ゴロゴロより、雷の音:バリバリやドーン」という音の方が自分に近い場所に落ちたと思ってくださいね
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どんな場所に雷は落ちるの?
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金属類に落ちる説
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現在では否定されている
雷は貴金属やアクセサリーに落ちるって聞いたことありませんか?実は、このお話は今では否定されています
今でも正確には何を最優先して雷が落ちるのかは100%検証はされておらず、過去には「金属を付けた人に雷で感電して時計が溶けていた」などこういった事例があったので「雷=金属に落ちる」と誤認されてしまったようです
実際、雷って「大きな木」にもおちていますよね。金属に絶対落ちない訳ではないですが、むしろ雷は次に紹介するものが誘引するとされています
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雷が落ちやすい場所やモノ、行動は?
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高い場所・条件=雷が落ちやすい
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たとえば、平地の大きな木
夏のゴルフは、雷に注意だというお話ありますよね。雷は「雷雲から見て、高い場所にあるモノに落ちやすい」とされています。ゴルフ場は平地が多く、コースの中には高いモノがなく、「平地にある大木」に落ちやすいとされています
実際にゴルフ場であった落雷事故では「雨宿り中の松の木」に雷が落ち、木の下で休んでいた方が亡くなっています。その事例では「木から1.7m以内にいた→死亡」「木から2.2m離れていた→ケガ」と、木からどれくらい離れていたのかでも、生死が違ってきています。木下の雨宿りも、ある程度、距離があった方が良いのかもしれませんね
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平地で回避すべき行動は?
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天高く何かを掲げることがNG
雷がゴロゴロなった時、平地にいるときは「空に向かって何かを掲げる事はNG」です。
雷は高い位置に落ちやすいという性質があり、たとえばゴルフ場ならゴルフを続けスイングをしてたらドライバーに落ちる可能性があるという事です
同じように、平地のグランドで野球をしていたら、金属バットは空に向かって掲げないように。要するに調子にのった行動は避け、安全な場所に避難すべきです
ちなみに、アメリカにある自由の女神にも年に数回は落雷していると、はやり高い場所には落雷するのですね
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傘に雷が落ちる可能性はあるの?
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→登山中に
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雨が降り傘に雷が落ちた事例:有
山は雷が鳴りやすいと言われますが、山の登山中に雷が落雷し、感電事故の事例があります。登山中ということは、山には大きな木もあったと思われますが、雷が傘に落ちた事例がある以上、高いものには落ちやすいが、最も高いモノに100%落雷する訳でもないようですね
こう考えると、雨の日+雷が鳴ったらちょっと怖いです。しかし、今ある私たちの町で雷が傘に落ちたって話は身の回りにあまり聞きません。というか、聞いた事がないです。これはどういう事でしょうか
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雷をあえて落とす場所:避雷針
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避雷針がある場所:大きな建物
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避雷針がある場所:病院、学校、お寺等
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→避雷針+落雷対策済み
田舎の小高い場所にある市役所や学校、病院、お寺など。都心部なら大きなビルに「避雷針」が設置してあります。
避雷針とは、人間に落雷しないように屋上に設置された金属製の棒の事。高い建物をよくみると「びよーんとある金属の棒」です。そこに雷があえて落ちるように、人が住む場所には複数個所、設置されています
また、避雷針以外に電柱に雷が落ちるケースもあり、人間の傘よりも電柱の方が高く、数も多いと都心部なら直撃するリスクは限りなく少ないかと。むしろ、雷が鳴ったら避難していれば大丈夫と考えて良いのではないでしょうか
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雷が鳴った時、車の中は安全?
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→落雷した場合:生き残る可能性がある
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→ただし、ガソリンの引火のみが問題
雷は金属に囲まれた中、箱のような空間は安全であると言われます。金属を伝わり、感電する量が少なくなるだけでなく、タイヤのゴムを伝わって地面に電気が分散します。こういった理由から、車の中は雷でも安全と言われますが、唯一の注意点はガソリンに引火した時。これは感電は防げても引火のリスクがあるのは覚えておいていいかもしれませんね
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番外編:家に雷が落ちる可能性は?
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家:1/5万
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人に直撃:1/1000万
家に雷が落ちる可能性についてです。ざっくり落雷件数からすると「約1/50000」という数字があるようです。これは5万件に1件、雷が落ちている確率ではなく、日本全体で、雷が落ちた場所に家がある確率と思ってくださいね。ちなみに、人間に雷が直撃する確率は「約1/1000万」と言われ、どちらの数字も交通事故に合うよりも圧倒的に低い数字です
いかがでしたか。雷が落ちた場所から落ちやすい場所、雷の性質まで詳しく紹介しました。基本的に、雷が鳴ったら避難するのが安全で、平地でスポーツをやっている時は中断するのがベスト。普段の生活では町の作りからして、雷が人間に直撃する事は少ないです。田舎ではそこそこ家に落雷をしたって話はあるようですが、怪我がない方が多く、家の中は安全と考えて良いのではないでしょうか