ライオンは子供を崖から落とすのウソ!母親は子煩悩・子育て放棄はパンダの方!

ライオンは子供を崖から落とすのウソ!母親は子煩悩・子育て放棄はパンダの方!

  • ことわざの獅子の子落としは本当?

  • 獅子・ライオンは子供を崖から落とすとは?

ライオンは我が子を崖から突き落とす、生き延びたライオンの子のみ育てるっと聞いたことありませんか?

正式には「獅子は我が子を千尋の谷に落とす」という諺、慣用句で「愛情を注ぐ人に、あえて過酷な試練を与え成長させる」というスパルタ教育的な意味です

しかし、生後間もない子供を「千尋の谷=深い谷」に落としたら、死んでしまいまいますよね

では、この話って何が元ネタとなっていて、実際どうなのか、今回は「ライオンは子供を崖から落とす事」について徹底解説します!

動物園に行った時の話題と小ネタに『ライオンの面白い豆知識』も一緒に紹介しますね

ライオンの子が崖から落ちた場合:母親は見捨てない

  • ライオンの子が崖から落ちたら?

  • 母親は子煩悩!崖に子供を捨てない

  • 我が子が崖に落ちたら救出する!

ライオンの子供が実際に、崖から落ちた実録があります

2010年頃、アフリカのケニアで。写真家が撮影した内容によると「崖から落ちたライオンの子」を「群れのメスたちで救出」したという記録があります。崖から降りて、口で子供をくわえて崖を上る写真があり、ばっちり証拠が残っているので、間違いない情報ですね^^

実際のライオンが、我が子を崖から救出するのに諺、慣用句があるのはどういう事なのでしょうかね

パンダの母親は育児放棄する:パンダは双子で生まれる

  • むしろ、パンダの方が育児放棄する

  • パンダは双子で生まれる

  • →小さいパンダを母親が見捨てる

ライオンは我が子を崖に突き落とさない!コレは噓でしたというお話をしました。

むしろ、パンダの方が恐ろしいです。パンダは双子で生まれる確率が「40%以上」といわれ、10組に4組は双子で生まれます。

しかし、パンダの母親は「2人分のお乳がなく、小さいパンダを見捨て」、片方の大きいパンダだけ育てます。

え?と驚くようなお話ですが、動物園のパンダは「見捨てられたパンダ→飼育員さんが育てる」と、母親は小さい双子の方の子に興味がないそうです。飼育員さんが育てないと、基本、無視。中には、お尻に敷かれて死んでしまう子もいると、パンダの母親こそ「大きなパンダ、強き子以外は見捨てる」とスパルタです

ちなみに、この現象は、パンダだけでなく、猫の母親。野良猫の母親も「子猫が未熟である場合」、見捨てます。動物愛護センターなどでは、そういった子猫を救出していますから、感謝せねばなりませんよね

  • ライオンの赤ちゃんの生存率は低い

  • →野生のラオインで2年内に80%

ライオンの赤ちゃんの話になりますが、そもそもライオンの赤ちゃんは生存率が低いとされます

生まれてから1年後には、約6割が生き残っておらず、2年後には約8割と。実は大人のライオンになれるのは、10匹に2匹ほどと生存率が高くはないです

  • 獅子は我が子を千尋の谷に突き落とす

  • この慣用句の出所は?

  • 太平記の巻第十六:正成兵庫下向事

  • 太平記の時代:1300~1360年ごろ

さて、パンダのお話はさておき。ライオンの子の話に戻りますね

獅子は我が子を千尋の谷に突き落とすの元ネタは、太平記。

太平記は、1300~1360年ごろの日本のお話です。

南北朝内乱期(鎌倉時代と室町時代の間)の様子を描いた文学、軍記物語の中で『獅子は子を産んで三日を経る時、万じんの石壁より母これを投ぐるに、その獅子の機分あれば、教へざる中より身を翻して、死する事を得ずといへり』とあります

  • 強引に直訳すると?

  • 親が教えなくてもライオンの子は死なない

  • 俺が死んでもお前はちゃんとやって生きていける

簡単に、現代語に翻訳すると『獅子の子供(生まれて3日目)は深い谷へ落としても、親が教えなくてもクルっと回って着地。死ぬことはないよ』という意味になります

楠木正成という人物が、これで最期。戦いで負けたら、死ぬって状況の時に11歳の息子へ行った言葉です。話の脈絡から強引に私が思った感じで翻訳すると『俺が死んでもお前はちゃんとやって生きていける』と、親が子供に勇気づけているように思えます

  • この諺、もしかして解釈間違えてないの?

  • →個人的にはそう思う

話の流れから考えると『ライオンの親は残酷で、子供を崖に突き落とすのが当然だ』とは、全然、言ってないです^^

どうして、いい話の内容が残酷なライオンの話になったのか、わかりませんが、出所と話の脈絡から全然、違う内容に思えますね

さて、今回はライオンは我が子を崖に突き落とすのか、コレって本当?嘘?というお話を紹介しました。

ちなみに、日本に初めてライオンがやってきたのは上野動物園で1902年の出来事、1300年ごろの日本人は『そもそもライオンを見た事があったのでしょうか』、交易のある中国から『獅子=ライオン』という伝説上の生き物の話として伝わったのかと思われますが、当時の中国の方も本物のライオンを見た!って人は、おそらく少なく、シルクロードを伝わって、こんな生き物いるよ?って状態であったのではないかと、個人的には思います^^