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デンキウナギの電圧は?
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⇒600ボルト以上!
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電流は1A(アンペア)
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超強力の電力をもつ!
電気を自分の体から発電する「電気ウナギ」という生物がいますが、どのくらいビリビリするのでしょうか。
そもそもデンキウナギをあまり見たことがない方の方が多く、本当に発電するの?そのメカニズムは?と、生命の神秘に疑問をもちますよね。今回は、デンキウナギについて詳しく知りたい方向けに「デンキウナギの発電の仕組み」から電圧、電流などを体の構造から説明しますね
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デンキウナギとは?
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硬骨魚類のデンキウナギ属
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体長2m以上!
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住処:南米アマゾン川
電気ウナギは、日本には生息せず、南米のアマゾン川の生き物です。日本で見られるのは水族館ぐらいで、関東圏では品川水族館や新江ノ島水族館、茨木のアクアワールドなど。他に、北海道の水族館の一部と、日本であまり見ることが珍しい生き物です
通常1m以上の大きさをしており、大人になると「2mを超える巨体」と、コレは私たちが食べる「鰻と同じ」と考えない方が良い大きさです
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デンキウナギの電圧、電流は?
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電圧:600ボルト以上
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電流:1アンペア
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→電球に電気がつくレベル以上
電気ウナギ以外に、電気ナマズ(400ボルト)やシビレエイ(80ボルト)といった電気魚が存在しますが、その中でデンキウナギは最大600ボルト以上の電圧を放電する。その時の電流は1Aと言われます。過去には最大で850ボルト以上を発したデンキウナギも見つかっており、大きな電力を発するのは間違いないです
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人間は即死しないけど?
水からあがったデンキウナギの電気なら、人間は即死しないと言われますが、それでも、かなり強力で、水の中で人間が食らったら「痺れて溺れるクラス」の強さを持ちます。デンキウナギは小魚を餌をしますが、アマゾン川でワニに襲われる事もあり、天敵のワニですら痺れさせ、放電し続けワニをも倒すことがあると、超危険な生き物です
また、デンキウナギは仲間と一緒に行動していますので、複数のデンキウナギの放電を食らったら、人間でも痺れて水の中で動けなくなり。溺れます。つまり、デンキウナギには近づいてはダメ!と思ってOK
もしも、アマゾン川に行くことがあったら避けるべき強敵ですね
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デンキウナギは電気の磁場を作る
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→微電力の磁場とは?
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⇒半径1~2mほど
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300~400ボルト!
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⇒ビリっと小魚をやる
デンキウナギは、そもそもなんの為に電気を発電するのか。答えは「餌を捕まえる為」です。
デンキウナギは1日に50回以上も放電すると言われ、通常時は微電力を発し「半径1~2mほどの磁場(=小魚を捕らえる電気のフィールド)」を作り、磁場に入ってきた魚を「ビリリ!」と強力な電力で痺れさせて餌にし食べます
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デンキウナギの発電の仕組みは?
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頭がプラス極、尻尾がマイナス極
デンキウナギの体を説明しますね。
電気を放電するのは「頭がプラス極、尻尾がマイナス極」になており、乾電池に近い体の構造をしています。細胞の1つ1つが乾電池を直列で繋いでいると考えれば、電気を放電デキるのイメージしやすいかと思います。
頭の下の「喉の部分:内臓や肛門など」、ほとんどの臓器が喉にあり、長い体の中は「少量の筋肉、ほとんどが発電器官」です。要するに鰻で例えると、私たちが食べる部分が「発電器官=放電装置」となっていて電力を作る部分だと思ってくださいね
この発電器官、身の部分は「ほとんど脂肪」であり、電気が伝わりやすい体の構造でもあります
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興奮すると
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「ナトリウムイオン」を体に取り込み放電!
デンキウナギは外敵が磁場の中に入ったり、近づいたり、刺激を与えると、細胞の外側にあるナトリウムイオンを取り込みます
すると、細胞の内側に多くの正イオンが取り込まれ、内側よりも外側の電圧があがる=放電、という現象が起きます。これが、デンキウナギが発電するメカニズムだと言われています
まぁ、ざっくり言うと「怒らせるとナトリウムイオンを取り込んでビリビリと電気攻撃をする」と思って良いかと思います
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デンキウナギは自分の電気で痺れるの?
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→ほとんど痺れない
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分厚い皮と分厚い脂肪の絶縁体
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=ダメージは少ない
デンキウナギは1日に何度も、高電圧を発するよ!仲間と共に行動するよ!と説明しました。
それなら、自分がはっした電気や仲間が近くで放電したら、感電しないの?と思いませんか。結論から言うと、少しは感電するけど「分厚い皮と体のほどんとが絶縁体(=電気を軽減する性質、物資のこと)」をしているのでダメージはほとんどないです