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デニムとジーンズの言い方の違いは何?
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デニムは平成生まれ、ジーンズは昭和生まれの言葉?
ファッション業界で、昭和生まれの方はアウターの事を上着、パンツの事をズボンの呼び名を使うとよく言われますよね。
言い方の違いで世代がバレる事もあり、少しでも若く見られたい時は言葉を選ぶ必要があります。今回はアウターやパンツと同様によく使われる「ジーンズ」と「デニム」の違いについて徹底解説します!
ジーンズとは何?ジーンズの発祥地、言葉の由来と語源とは?
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ジーンズの言葉の意味は?
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発祥はヨーロッパ、語源はアメリカのジェノイーズ
では、まず、ジーンズについて解説しますね
ジーンズは英語で「Jeans」と書きます。1950年前後、戦後アメリカから輸入されてきた経緯があり、コレが私たち日本人とジーンズの出会いです
ジーンズというとアメリカが発祥では?と思いがちですが、ジーンズは実はヨーロッパ発祥です。フランス語で「イタリアのジェノバの人をGêne(ジェーヌ)」という意味があり、ジーンズをはいた人の事を「ジェーヌ」と呼んでいたという記録があります
イタリア人が貿易の関係でアメリカへ渡り、当時の船乗りがはいていたのがジーンズです。コレがキカッケで「アメリカ人がジェノバから来たイタリア人=ジェノイーズ」と呼ぶようになり、ジーンズという言葉の語源になったとされます
デニムとは何?ジーンズの発祥地、言葉の由来と語源とは?
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デニムとは生地の事
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セルジュ・ドゥ・ニーム=ニーム産
ジーンズはジェノバの人を見たアメリカ人が使うようになった言葉と説明しました。
では、デニムとは何の事なのでしょうか。デニムとは、フランス語の「セルジュ・ドゥ・ニーム=ニーム産」に由来します。ニームとはフランスの都市名であり、デニム生地の名産地です
要するにデニムとは『ニーム産の生地』と直訳することができ、デニムとはニーム産の生地の事を意味します
デニムとジーンズはパンツと生地の違い!
ここまでで、ジーンズの歴史的な経緯は軽く分かったかと思います。
デニムは生地の事であり、ジーンズは「デニム生地のパンツをはいたイタリア人」というのが違いの1つ。要するに「デニム=生地」、「ジーンズ=パンツ」の事という結論であり、そもそも意味しているモノが違います
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戦後:ジーンズ(ジーパン等)
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昭和生まれ:ジーンズ
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平成生まれ:デニム
昭和生まれの方に聞くと、昔はデニムの事を「ジーンズ」と呼んでいたと言います。ざっくりアンケートを取った結果、昭和生まれの方が「約半数が、ジーンズ」と呼び、年々言い方がデニムに変わってきています
ジーンズ業界は1990年頃よりヴィンテージブームから始まり、ケミカルウオッシュ、スキニーなど。素材の面で大きく進化します。この過程で、ジーンズと言っても「種類が豊富=他社との差別化のために、デニム」という言葉がファッション業界で使われるようになります
要するに、昭和の頃は「戦後からあったジーンズ」の言葉が主流で、平成になってから「ジーンズ業界の大革命」によってデニムという言葉が浸透した。この経緯がある為、平成生まれの子ぐらいからは「デニム」と言うようになったと認識していただければと思います