-
女性割引のレディースデイ廃止
-
なぜやめることになったのか徹底考察!
2021年7月に大手映画館のTOHOシネマズがレディースデイを廃止し色々な波紋がありましたね。映画館以外にもカラオケ、パチスロ屋、カフェにもレディースデイがあるお店がありますが、映画館が女性割引をなんでやめたの?という事についてTOHOシネマズから正式な回答がなかったとの事で、様々な憶測が飛び交ったというのが話の経緯です
もともと女性割引だけでなく「女性専用車両」や「レディースプラン」に不公平だと疑問に思う方もおり、年々、男女格差をなくす、ジェンダーレスな時代に突入していますから、気になる関心ごとですよね
今回は、なぜレディースデイを廃止したのか真相は不明だけど、話の経緯からするとコレだよね!という廃止理由をピックアップしました。なぜ、レディースデイがあるのか、そもそも水曜日が多い理由がわかると理解しやすいと思います
大前提!レディースデイは映画業界が始めた集客方法の1つ!
-
水曜日:主婦は百貨店・デパートが休み
-
→お客さんとして映画館に来て欲しい
まずは、ココ。そもそもレディースデイとは誰がいつ頃の時期に始めたのでしょうか
レディースデイが誕生したのは1980年代、一部の映画館が「水曜日限定+女性割引」というサービスを開始したのが話の経緯です。1980年代は今と違い「専業主婦=結婚した女性は家で家事をする」という昭和風のスタイルが、まだ、残っていた時代です
この頃はデパートが水曜日=定休日であり、主婦が時間な水曜日=映画館に来て欲しいという趣旨でこの女性専用キャンペーンが始まったのです。ココを真似してカラオケ、パチスロ屋といった他の業種もレディースデイを導入するくらいですから、キャンペーンとしては成功だったのでしょう。実際、女性客が水曜日に増えたのだと推測できます
専業主婦の数に注目!専業主婦の1980年から2020年の推移は激減!
レディースデイが廃止された理由が「ジェンダーレスの時代だから」や「男女差別をなくすため」と色々、言われますが。もちろん、時代の流れを取り入れたのも本当の事でしょうが。単純にこの数字みたら、女性専用割引が廃止になっても仕方ないよねって気がします
-
専業主婦の数は?
-
1980年:1100万人
-
1990年:890万人←ココで逆転
-
2000年:900万人
-
2010年:797万人
-
2020年:570万人
専業主婦の年代別の人数です。正確には世帯数ですが、世帯数=専業主婦の数と同じですから、数字としては正解かと。1991年に共働きの世帯の数が追い抜く、逆転現象が起きています
1980年にレディースデイを映画館が始めた時は1100万人の専業主婦がいたのに、2020年ではその1/4の570万人。ココまで専業主婦の数が減っていたら「水曜日に働いてる女子の方が圧倒的に多い=映画館に行けない」って事になりますよね
TOHOシネマズから回答がなかったと内容や批判的なコメントを見ましたが、この状況なら逆によく女性の事を考えてくれていると共感がもてます。むしろ長年、効果がなくなっていた割引をマーケティング的に考えて「割引の仕方を見直す必要あり」とココに踏み込んだという理由の方が納得しやすいですね
-
わかりやすく言うと?
-
美容師さん限定!火曜日割引!
-
→美容院の休日が木曜日になったら?
少しわかりやすく言いますね。美容院は関東方面は「組合の決まり=火曜日休み」ですよね
たとえば、旅行業者が美容師さんの休みが多いから「火曜日+美容師限定!日帰り温泉旅行20%オフ」というキャンペーンをやった→大成功!となった。こんなキャンペーンがあったとします。しかし。その後、美容師さんの休みが「木曜日に変更」となったら、この割引、まったく無意味になりますよね。
こういった理由から考えると、特にTOHOシネマズさんは悪気もなく、普通に経営戦略を立てる→実行する能力のある会社だと思いました。逆に言えば、広告効果、費用対効果の合わないキャンペーンをずっとやり続ける方が問題。レディースデイはやめるけど、別の形で違った割引やお客さんを呼び込む方法を考える。それが新しいサービスになって顧客に還元されると思うと、期待が持てる印象有り、こう考えた方が良いかと思います^^
今後、レディースデイは映画館だけでなく、他の業種の見直しがあると思います。レディースデイ=水曜日のお休みの日に来てね!という趣旨の戦略が、女子の自由な時間が変わってきている。こういった時代背景があるので、ココをよく考えたプランニングの方が期待できますね