バッタは色が変わる!緑・茶色の違いは保護色?オレンジ色の正体はコイツ!

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バッタの色の違いとは?緑と茶色のバッタの色の違いは性別じゃない!

バッタは色が変わる!緑・茶色の違いは保護色?オレンジ色の正体はコイツ!

  • バッタの色が変わる理由

  • バッタの保護色や相変異の簡単説明!

子供が茶色いバッタを捕まえてきた。このバッタはオス?メス?と聞かれた時に

茶色くて体がゴツイから、茶色はオスのバッタだよ!と教えるのは、実は間違いです

バッタのオス、メスの見分け方:色の違いは性別ではない

  • バッタの性別

  • オス、メスの見分け方は2つ!

  • メス:体が大きい

  • メス:お腹の先の形が違う

バッタは同じ種類でも緑、茶色(黒っぽい)と種族が同じでも色に違いがありますが、

バッタは色の違いで性別が決まるわけではありません

バッタは「オスよりメスが体が大きい」+「お腹の先の形」に卵を産むの関係で違いがあります

体の大きさは基本的にどのバッタもメスが大きいのが特徴で、たとえば、トノサマバッタを例にすると「オンブしている大型=メスのバッタ」です。色の違いでオス、メスが決まらないのなら、なぜ、バッタは色が変わるのでしょうか。バッタの色が変わる理由は、幼虫時代の暮らしが大きく関係しています

幼虫のバッタの色:緑色、白・黄色っぽい色

  • 幼虫のバッタの色は?

  • オス、メスどっちも同じ色

  • 薄い緑色、白・黄色っぽい色

卵から産まれてきた幼虫のバッタは、まだ、この段階ではオス、メスのどちらも「薄い緑色、白・黄色っぽい色」をしています

1ヵ月程度で5~6回の脱皮を繰り返し色を変えながら成虫になります

この子供の期間の過ごし方によってバッタの色が変わる!というのが答えです^^

バッタの色の違い:友達の多いバッタは茶色、少ないバッタは緑になる

  • バッタの色の違いとは?

  • 子供の時に友達が多いバッタは茶色になる

子供にバッタの色の違いを教えるなら

「バッタの色の違いは、友達の多いバッタは茶色、少ないバッタは緑になるよ」と教えるとわかりやすいと思います

正確には、保護色と相変異と難しい用語が理由ですので、友達の多さで伝える方がわかりやすいです。

  • 友達が多いバッタが茶色?

  • 個体群密度が高い→茶色になる

友達が多いバッタが茶色とはどういう事かというと。バッタはオス、メスに関係なく「個体群密度が高い=同じ面積に大量にいる」と茶色になります

これはバッタ特有の習性で相変異と呼ばれる現象です。つまりバッタは広い草原で育ったタイプと、仲間が密集する枯葉付近で育たのか、ココの違いで色が違うのです

大量に狭い場所にいる=強い個体に育つと、実は「茶色のバッタは緑のバッタよりもジャンプ力」も高く、競争に打ち勝つ力を身につけます。その証が茶色のボディーなのです

  • 正確な色の違いはとは?

  • 保護色と相変異が理由!

さて、もう少し詳しく説明するとバッタの住処が2種類あり、場所は草原と枯葉や枯れた植物の茎の多い場所です

  • 緑色のバッタは?

  • 明るい緑の草むらに住む

  • ⇒バッタの数が少ない

緑色が多い草原は広く、1匹1匹のバッタが密集することはありません。つまり、このバッタは「緑色が保護色」となり、敵から身を隠すにふさわしい姿、茶色になると草原では天敵のカマキリに発見され、食べられてしまいますよね

  • 茶色のバッタは?

  • 暗い茶色の枯葉・草木に住む

  • ⇒バッタの数が多い

同じ理由で、茶色の枯葉や枯れた草木の多い場所は、草原程多くないですが外敵から身を隠すには適していますよね

身の安全を考え、このような場所に集まるバッタは「1匹1匹が密集=枯葉と同じ色」に育つことが一番、生存率が高いからです。長い進化の歴史の中でバッタは、このように育ってきたのです

オレンジ色のバッタは、ツチイナゴ

  • 異例!オレンジ色のバッタは何色?

  • オレンジ色のバッタは、ツチイナゴ

オレンジ色のバッタを発見した!コイツは何者!と経験したことある方いるのではないでしょうか

オレンジ色、赤っぽい黄金色のバッタの名前は「ツチイナゴ」である可能性が高いです。一部、ヒナバッタやヒロハネヒナバッタにお尻がオレンジ色になる個体がおりますが、ほぼオレンジ色のバッタはツチイナゴが正体です

通常、イナゴは相変異をしないからバッタではない!と言われる事もありますが、オレンジ色は「枯葉の色」でもあり、もしかしたら秋ごろと遅く生まれたバッタ、モミジの木の近くに生息して育ったのならオレンジになるかもしれませんね^^

海外のアメリカには、もっとドきつい色のオレンジのラバーグラスホッパーと呼ばれるバッタもいます。のろまで体だけでかくすぐ捕獲されるこのバッタも色がオレンジ色と、バッタは緑、茶色(茶色+黒色)以外も世界にいるのが普通のお話です

さて、バッタの色の違いを子供にわかりやすい方法と大人向けの豆知識を詳しく紹介しました。

基本的にバッタは育つ場所で色が変わり、他の研究結果では「明るい場所=緑のバッタになる」と太陽の光も関係性があるとされています。このあたりまで頭に叩き込んでいたら、子供に聞かれた時にばっちりこたえられると思います!

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