古さは関係ない!元祖と本舗、本家の違い。元祖は個人の創始者を意味し、本舗は商品のはじめの開発元の商業組織(つまり会社や個人事業を含む組織的なグループ)を表し、どっちが古くから存在するかは無関係。あえて、順位付けするなら、元祖 > 本舗。本家は、分家に対して使われる言葉なので、本家が元祖であり、本舗でもある場合があります
元祖と本舗、本家の違い~どっちが?どれが一番古くから存在する?~
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元祖と本舗、本家の違いは?
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どれが一番古くから存在して、新しいの?
地域名物や特産品などには、元祖、本舗、本家という言葉が使われる事がありますよね。消費者としては、「昔から存在して、この商品の大元なのだろう」と思い、購入したりしますよね。しかし、元祖と名乗ったり、本舗と名乗るお店があったりと、よく考えると意味が分かりません。ここでは、元祖と本舗、本家の違いで、どれが一番古くから存在するのかを解説しています
元祖と本舗、本家の違いは?~元祖は個人。本舗は組織、本家は分家に対する言葉~
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元祖と本舗の違い「個人と組織の違い」
元祖は、個人の創始者を意味する言葉であり、本舗は集団、組織的なグループの最初の開発元を意味します。つまり、元祖は個人、ある1人の人間が生み出した商品や名物、料理などの時に使う言葉。逆に、本舗は、お店や法人の会社が、はじめて作り出したモノの場合に使います。個人と組織の違いなら、元祖を作った創始者が存在しても、また、別の集団・組織ばったお店が同じモノを開発した場合、そちらは本舗を名乗ってしまいますよね。元祖と本舗が存在するのは、そういった理由と考えて良いでしょう(特許と法律の話は、ここでは抜きにして考えても)
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個人店の場合「元祖の場合も、本舗の場合もある」
個人店という定義から入ります。お菓子屋さんを例とします。正確には、1人の店主が生み出した新商品のお菓子は「元祖」で問題ないです。個人事業主の場合も、元祖です。しかし、個人事業主は、法人ではなくても従業員を雇う事もできます。雇っている場合(確定申告で人件費がある場合と定義して良いでしょう)で、かつ、一緒に商品を開発したお店であれば、本舗と名乗るべきでしょう。このあたりのいきさつは、お店によって、あいまいな場合も多く、正確に使い分けているお店も少ないのが実態です
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本舗と本家の違い「派閥や流派の違いを意味するのが、本家」
本家との違いです。本家は、元祖と本舗とは、また別の考え方です。本家から分離した、独立した派閥や流派などを分家として表現します。古さでいえば、分家よりも当然、本家の方が古くから存在します。ケースとしては、元祖(のちに、集団となっても元祖と名乗っている場合)や本舗から、2つ以上に派閥が分かれた場合に、分家が生まれます。その時に、初めて、元祖や本舗から呼び名を変更し、本家と名乗るようになったという経緯があるという意味です
歴史的な古さは関連性がない~元祖と本舗、本家~
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元祖と本舗、本家の古さ「元祖 > 本舗 もしくは、元祖 = 本舗」
元祖、本舗、本家の古さ、一番古くから存在するものについてです。古さの尺度を表す言葉ではないですが、あえて順位付けするならば、「元祖 > 本舗」になります。元祖は、商品や名産物などの創始者、個人。本舗は、組織的なグループ、会社や従業員を雇用する場合の個人事業主(個人店舗)を意味します。元祖と本舗の違いは、個人と集団の違いですので、古さは同列の場合もあれば、元祖の方が古い場合もあります。元祖が儲けて、会社を作るなどとした場合は、本舗になりなるのが通常の考えですが、元祖が亡くなってしまった後も、元祖を名乗っているお店もあります(本来では、本舗と名乗り変えるのが正しいですが、定着してしまっている売り文句であったりすると、変更が難しいですよね)。意外とあいまいに使われている言葉です