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イモリの寿命+種類別に徹底解説!
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日本の普通のイモリはアカハライモリ!
イモリとは、有尾目イモリ科イモリ属の両生類の生き物で水の中で暮らす生物です
よく似た名前にヤモリがいますが、ヤモリは爬虫類のトカゲであり陸上を住処としています。ちょっと覚えにくい生き物ですが漢字で書くと「井守=イモリ、井戸を守る生き物」と「家守=ヤモリ、家を守る生き物」とイメージしやすいかと思います
今回は、そんなややこしいイモリについて。イモリの平均的な寿命種類別に紹介!飼育下で長く生きる生き物ですので、うちのイモリはいつまで生きるの?と思った方は飼育の目安にしてくださいね
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長く生きたイモリの最長記録は?
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記録上:25年
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(幼虫期間を含めると28年)
日本によくいるお腹の赤いイモリを、アカハライモリと言います
このイモリをドイツの博物館に贈った記録が1920年代にあり、その日本のアカハライモリは「25年」飼育されたとあります。イモリは幼虫から成体になるまでに3年の時間を赤ちゃんとして過ごしますので、合計25年生きたアカハライモリが最長とされています
しかし、ずいぶん遠い昔の話であり、現代では25年以上生きたイモリの飼育者も多くおり、ざっくりですが「長い個体は30歳を越える」と言われます
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野生のイモリの寿命はどのくらい?
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イモリの寿命:10~15年
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平均寿命:10年
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→オス、メスに大きな寿命の差はない
アカハライモリは川の上流を住処とし、本州、四国、九州に生息します。北海道には生息しないとされましたが、イモリを北海道に持ち込んだ人たちがいたようで北海道にもいます。ちなみに北海道では外来種とされ、ブルーリスト。害虫の扱いです
北海道を除く、野生に住むイモリの寿命は10~15年とされ平均寿命は野生では10年ほど、オスとメスの寿命に大きな差はないです。
外敵、天敵との関係もありますが、10度以下の冬になると冬眠し、冬眠中に見つかるっと食べられてしまいます。イモリは体にテトロドキシンを持つので、一度、鳥が食べるともう食べなくなると言われますが、野生化では競争があるのは間違いありません
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飼育下のイモリの寿命は?
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寿命:25~30年
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平均寿命:15~20年
飼育下のイモリは外敵がおらず、飼育も比較的簡単な理由から「25~30年」と長い寿命になります
幼虫のイモリを育てるのは難易度Aと難しい部分がありますが、成体となったイモリは飼育下なら10年は軽く生きます。平均的にイモリは飼育下で「15~20年」と、長いお付き合いになると思ってくださいね
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ホライモリの寿命!
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分類:ホライモリ科ホライモリ属
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生息地:東欧ディナル・アルプス山脈の洞窟
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寿命:100年
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平均寿命:68年
ホライモリはイモリの仲間ですが、ウーパールーパーの1種とも言われます
世界の珍しいイモリで、東欧ディナル・アルプス山脈の洞窟を生息地としています。このイモリは「当初、ドラゴンの子供ではないか」と噂された経緯があるほど幻のイモリです。
ホライモリの寿命は長く、最長で100歳。研究者が調べた結果、平均寿命は68年と、人間と同じくらい生きるイモリです
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アメイロイボイモリの寿命!
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生息地:ヒマラヤ山脈の落ち葉の下
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野生の寿命:5~10年
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飼育下の寿命:20年
アメイロイボイモリとミナミイボイモリは同じと言われますが、厳密には違う生き物。どちらもイボがありますが、ミナミイボイモリの輸入に混ざって一緒に日本に来たとされ、区別がついていなかったという経緯があります
ミナミイボイモリは標高1000m以上のヒマラヤ山脈を生息地とし、落ち葉の下などの湿った環境が大好きな生き物です
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シリケンイモリの寿命!
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分類:イモリ科イモリ属
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生息地:沖縄、奄美大島
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寿命:20年
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平均寿命:10~15年
シリケンイモリとは、沖縄のイモリ。漢字で書くと「尻剣井守」、お尻の形が剣に似ているイモリです。日本のイモリは、本州=アカハライモリ、沖縄がシリケンイモリと思ってくださいね
このシリケンイモリの寿命はアカハライモリと比較しても大差がなく、寿命は20年ほど。平均的に飼育下であれば「10~15年」と長生きです
さて、今回はイモリの寿命を種類別に!生態系と特徴も含めて紹介しました。水の中で生きる生物で長生きするのが特徴ですので、飼育している方も意外と多いです。基本的に、あまり知られていませんが、イモリは毒を持つタイプも多いので、ココ気を付けるべき注意点でもあります!