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バッタ大量発生の歴史!
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バッタとは虫の帝王の異名を持つ存在!
2020年に東アフリカから南西アジアにバッタ大量発生事件が起き、国家非常事態宣言を発令する国があったほど。バッタの大群が人類を襲うという怖いニュースがありました
そもそもバッタとは、虫の帝王という異名を持ち、アフリカを襲ったサバクトビバッタは旧約聖書・コーランにも載っている「世界最古の害虫」と呼ばれており、1日でキリンが食べるアカシアの木の葉を全て食べ尽くしてしまいます
今回は、バッタの大量発生の原因と「日本に襲ってくる可能性があるのか」また「日本でバッタ大量派生が起きるのか」、ココに焦点をあてて徹底解説します
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バッタ大量発生のその後と現在は?
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⇒ヘリコプターで殺虫剤
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⇒5000億匹を処分
サバクトビバッタが大量発生した、その後。現在までの話ですが、2つの方法で対処しています
サバクトビバッタの群れは1ヘクタールたあたり4000万~8000万匹のグループで構成され、発見次第⇒ヘリコプターで差駐在を巻くという方法で処分しています。
また、同時に農薬をまき次に生まれてこないように工夫がされていますが、それでも「推定5000億匹を処分」したとされています(移動するバッタの為、正確な数字の把握は難しく、推定の数字です)
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サバクトビバッタは日本に来る?
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1日に100kmを移動する能力がある
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⇒海を渡る事はできない
サバクトビバッタが大発生!コイツは日本にも来るのか?ココが心配な方、まずは、サバクトビバッタは漢字にするとわかりやすく「砂漠飛びバッタ=暑い地域に生息」と、そもそも日本に生息していません
サバクトビバッタは1日に100km移動が可能ですが、1固体のジャンプ力で海を渡る事ができません。
つまり、外国から持ち込み⇒日本で生息できる環境がなかれば、サバクトビバッタが日本人を襲う事は可能性が低いです
日本でバッタが大量発生した事例は?
サバクトビバッタが日本で大量発生する事は、まぁない!と思って頂けたかと思います。日本で大量派生と言うとイナゴの事例がありますが、他は方でしょうか。イナゴより驚異的な繁殖力を持つバッタにトノサマバッタがいます
大量発生するバッタの多くは「トノサマバッタの亜種」である事が大半で、日本にトノサマバッタっていますよね
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日本のバッタ大量発生の事例
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1880年:トノサマバッタ(北海道十勝)
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1938年:ハネナガフキバッタ(北海道室町)
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1980年:ハネナガフキバッタ(北海道河東郡鹿追町)
細かい事例で沖縄の宮古島でトノサマバッタ大量発生などありますが、大きな事例で日本で発生しているのは北海道です
1980年の河東郡鹿追町のバッタ発生の時は「自衛隊出動⇒7億匹を処分」と、莫大な数を相手にしています
バッタが大量発生する原因とは?
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バッタ大量発生=群生相な為
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⇒固体密度が高い場所で強力な体になる
詳細:バッタは色が変わる
なぜ?バッタが大量発生するのか、ココに注目すると「バッタ=群生相、相変異」という生体が関係します
群生相って言葉が難しいので簡単に言いますね。バッタって緑と茶色がいて、茶色のバッタの方が「ジャンプ力が高く、狂暴」です。
バッタは「生まれた時に、狭い場所にいる=生存競争に勝ち抜くために、強くなる」っていう不思議な昆虫なんです。
要するに、緑のバッタは広い場所で育った=貧弱、茶色のバッタ=狭い場所、仲間のバッタが多数いる環境で育っており、コレが「群生相⇒強くなったバッタ=相変異」です。詳しくは「バッタは色が変わる」を参考にしてくださいね
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大雨が降った年の後
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⇒バッタの餌、イネ科の草原がある
バッタが大量発生するメカニズムは正確には判明していません
有力な説は「バッタの餌が豊富」+「温かい環境」といった条件がそろうと、大量派生しやすいとされます。
バッタは卵を水辺付近の草原、特にイネ科の植物がある場所に産みます。傾向的に見て『大雨が降った年⇒翌年、猛暑』といったパターンの年に、大量発生するケースが多く、いわゆる地球温暖化が原因の1つと言われています
日本でバッタの大量発生が少ないのは「草原がそもそも少ない」+「天敵:ヒキガエル、鳥、トカゲ」が多いからだともいわれます
日本にはトノサマバッタがいますが、ゲリラ豪雨も多くなり、実はバッタの大量発生はかなり心配されている事の1つ。草原は日本に少ないけど、イネ科の植物(お米、ススキなど)はどこにでもあり、天敵となる動物、昆虫が減るとバッタは脅威な存在です
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