エビの尻尾に毒あるの?ゴキブリの羽と同じ成分だけど食べられる?

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  • 海老の尻尾に毒がある噂は?

  • ゴキブリの羽と同じと聞いたけど、食べて大丈夫?

エビフライや天ぷらの「海老の尻尾(しっぽ)」には毒があるから食べてはダメだ。ゴキブリの羽と同じ成分でできている、発がん性物質が含まれていると噂だけど、これって本当?食べて大丈夫なの?っと、エビの尻尾にまつわる噂を徹底検証します

海老の尻尾を食べる人が心配にならないように、エビの尻尾とは何か?という事から解説しますね

海老の尻尾と殻は何?~ゴキブリの羽とエビの尻尾の成分は同じ~

海老の尻尾、殻の栄養は?~海老のシッポに毒はない~

  • 主成分

  • ⇒キチン質(キチン、キトサン)

  • 甲殻類と昆虫類のボディーというだけの話

噂の元凶は、コノ成分。エビの尻尾や殻は「キチン質:キチン、キトサン」という成分からできています。この成分は、甲殻類なら蟹。カニの甲羅を形成しているモノ。そして、昆虫類の外骨格にもキチン質は含まれます

  • イメージの問題

  • ゴキブリと住む場所と

  • 食べるエサが違う

海老の尻尾も蟹の甲羅も、同じ成分でデキているという話ですが、昆虫も同じです!ゴキブリとも同じです!

っと誇張されてしまったら、「海老の尻尾=汚い」と思ってしまいますよね。ゴキブリは生ごみをあさったりと汚い場所にいますからが、イメージが悪いです。しかし、蟹や海老は海の中。エビとゴキブリでは住む場所も違えば、食べているエサも違います。汚さの話は普通に別問題で、ただのイメージの問題です

海老の尻尾と殻の栄養は?~海老のシッポに毒はない~

エビの尻尾に毒あるの?ゴキブリの羽と同じ成分だけど食べられる?

  • 尻尾の成分:キチン

  • 尻尾の成分:カルシウム

  • 尻尾の成分:アスタキサンチン

さて、次に。エビの尻尾に毒があるとの噂ですが、シッポに含まれる栄養成分を確認してみましょう。

キチン、カルシウム、アスタキサンチンの3つが主な成分です。キチンは「食事中のコレステロールの吸収を抑える」、カルシウムは「骨を丈夫にする」、アスタキサンチンは「コペン、β-カロテンの一種で、目の疲れを改善、動脈硬化を予防する」効果があるとされています

  • 海老の尻尾に毒の成分がない!

海老の尻尾に毒の成分は入っていませんね。アスタキサンチンって聞きなれない名前ですので、コレを誰かが毒の名前と勘違いしたのでしょうか?

そもそも、生物の毒とは「自分の体内で毒を生成する生き物:ヘビ」と「有害プランクトンを食べて体内に毒をためる生き物:フグ」のこの2種類のタイプに分かれます。ヘビのように毒袋を体内に持っている生物は珍しく、海の生き物なら「フグ」のように「毒を食べても、ちょっとは大丈夫な体」をもっているかのどちらかです。エビは、どちらでもありませんので毒を持ちようがないですね

  • 発がん性物質は?根拠に乏しい

発がん性化合物AGE(終末糖化産物)とは、タンパク質と糖が長時間過熱されてできるもの。

なぜ、エビの尻尾を食べたら「ガン」になると噂があったのか。よくわかりませんが、発がん性物質の実験は「油で揚げた鶏肉)」と「茹でた鶏肉」で比較すると「揚げ物」の方が発がん性物質が多くなるという結果の事です

要するに「サラダチキン」より「唐揚げ」の方が、「長時間」で「高温」で揚げるため、発がん性物質は多くなるよ!というお話です

エビはエビフライにして食べる事が多いですよね。エビフライの尻尾は食べる人、食べない派の方がいますので意見が割れて、この揚げ物の方が発がん性物質が多いという話が「揚げ物、フライ=発がん性物質」と話が変わってしまったのではなでしょうか

エビフライの尻尾を食べる人は?~食べるときの注意点~

エビフライ

  • エビフライの尻尾まで食べる人の割合は?

  • 10人に5人以上

エビフライの尻尾を食べる人の数は、10人に5人以上というアンケート結果です。地域差が大きくあるようですので、日本全体では結構な人が尻尾まで食べるけど、自分の周りで考えたら「尻尾まで食べる人は、そこまでいない」というのが実態ではないでしょうか

  • よく噛んで食べないと?

  • 刺さる!

エビフライは頭も尻尾も食べる派の意見です。エビフライの尻尾や頭は、カリカリして旨い!頭の方は美味な味です。しかし、食べるとき「慌てて食べない」「よく噛んで食べる」、この2つの事をしないと「殻の破片が、口や歯の隙間」に刺さります

刺さると痛いし、刺さってしまうとどうやって取ったらよいのか、困惑します

海老の尻尾の成分「キチン」は、胃酸に溶けにくい動物性食物繊維です。そのまま便と一緒に体の外へって事にも。よく噛んで細かくしないと栄養も一部しか吸収されない可能性ありますね。キチン質(キチン、キトサン)はエビの尻尾を食べるよりサプリメントの方が実は摂取が早いと思われます

もしくは、エビの頭や尻尾で出汁をとった味噌汁を作るなど、食事でキチンを摂取するなら工夫が必要ですね

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