かっこいい兜の名前を教えて!神話・伝説の兜+漫画・アニメ・ゲームに出てくるヘルムを解説!
日本の武士や武将がかぶっていた兜なら
伊達政宗の三日月、真田幸村の六文銭と鹿の角、上杉謙信の日輪など。トレードマークがある兜が多いが
残念なことに「カタカナのかっこいい名前」がある訳ではない
今回は、伝説や神話で取り上げられることが少ない、カタカナの兜の名前でかっこいいヘルムをたっぷり紹介しようと思う
是非とも、創作物や兜の名づけをする時に「ふむ。こんな風に名前を付けたらかっこいいのか」と思いながら読んで欲しい
学者により解釈が違う内容を含むが、我々が知りたいのは『かっこいい名前の兜』である
多めに見て、なるほど。伝説や神話の話なので、よくわからない事があるのだと思って頂きたい
では、漫画やアニメ、ゲームに多い源氏の兜、幻魔の兜といった漢字じゃない!
カタカナの心の中で「かっこいい名前だ・・・」と、ぐっと来る兜の名前の数々を次に紹介しよう
かっこいい兜の名前⇒ハデスの兜の意味と由来+別名やかっこいい異名は?
伝説・神話にでてくる!かっこいい兜の代表格、最も有名な兜は「ハデスの兜」である
ハデスの兜とは、冥界の神:ハーデスがかぶる「姿が隠れる兜」とされ、英語では「Helm of Hades」と表記される
日本語の意味は「冥府の神の名前」である為、特に深い意味はないが、ハデス=Ἅιδηςに「見えざる者」の意味がある
ほう、ハデス(ハーデス)とは、神か悪魔の名前かと思いきや、実は「見えざる者」とかっこいい意味があったのかと
まずは、ハデスの兜の名前の由来に、心がわくわくしてくるよな!
ハデスの兜は通称:隠れ兜、暗闇の兜と呼ばれ⇒顔を全て隠すだけでなく「気配を消す不思議な兜」である表現が
漫画・アニメの設定に多い理由は、ハデス!そのものの存在が由来しているのだ
かっこいい名前の兜 | ハデスの兜 |
英語 | Helm of Hades |
ギリシャ語 | Ἅιδης |
由来 | 冥界の神の名前 |
意味 | 見えざる者 |
通称 | 隠れ兜、暗闇の兜 |
神話・伝説 | ギリシャ神話 |
所有者 | 冥界伸ハーデス |
製作者 | 巨人族キュクロープス |
素材・形状 | 犬皮の帽子 |
ハデスの兜は、Helm of Hades⇒ヘルム(兜)以外に、Cap of Hades=キャップ(帽子)の翻訳があり
兜ではなく、帽子であるともされ
ハデスの兜の製作者である巨人族キュクロープス達が「犬の皮」で作った帽子⇒通称:隠れ帽とされ、死神のフードのような形状である可能性:有だ
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ハデスとは?
被ると自分の気配を消す、まさに、暗殺者チックな謎の帽子がハデスの兜です
ハデスと言えば、ご存じ⇒3つの首を持つ犬:ケルベロスを従える冥府の神とされ
冥府とは日本の伝説で言えば「黄泉の国」、日本の黄泉の国の神と言えば「イザナギ」がハーデスのポジションになる
この補足情報が頭にはいると、なんだか、ハデスという言葉がよりかっこよく思えてくるだろう
かっこいい兜の名前⇒エギルの兜の意味と由来+別名やかっこいい異名は?
北欧神話にでてくる!かっこいい兜は、エギルの兜だ
エギルの兜とは、兜の御前に立つと「人々に恐怖を与える兜」と伝説があり
通称:恐怖の兜と呼ばれ、ファフニールの洞窟で発見された兜という位置づけだ
かっこいい名前の兜 | エギルの兜 |
通称 | 恐怖の兜 |
神話・伝説 | 北欧神話 |
所有者 | ジークフリート |
製作者 |
不明 ドワーフ説 |
エギルの兜は、北欧神話のジークフリート(ノルド語:シグルス)が、ファフニールから奪った兜とされる
ファフニールと言えば、我々、かっこいい兜の名を探すものなら「ファフニールの正体:竜」とイメージすると思う
ファフニールは人間、ドワーフといった姿の物語があり、ファフニール自体が鍛冶師ドワーフの1名であったかもしれない
エギルの兜の製作者は不明だが、所有者が竜のファフニールであったが、自身が鍛冶で鍛えた兜であったと考えると、面白く、かっこよく思えてくる
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エギルの兜
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元ネタとなる由来とは?
エギルの兜の意味は『抱擁するもの』とされるが
正確にはエギルの兜の所有者→ファフニールの古ノルド語を日本語に翻訳したものが「抱擁するもの」だ
ファフニールは洞窟で財宝と共に、エギルの兜を守っていた
エギルの兜をかぶると、ドラゴンになったという物語が元ネタであり
エギルの兜とは『ドラゴン化』、ドラクエの魔法ならドラゴラムの効果がある兜だと想像できる
かっこいい兜の名前⇒ゴスウィットの意味と由来+別名やかっこいい異名は?
伝説・神話にでてくる!かっこいい兜を紹介したいが、実は神話・伝説の兜は名がない事が多い
数々の英雄の名と共に、名をはせるのはいつの時代も「剣」や「槍」といった武器ばかりだ
そんな中、史実は不明であるが、かっこいい名前の兜を探し当てた
アーサー王伝説でアーサー・ペンドラゴンがかぶる兜、漫画・アニメでかっこよく描かれているよな
そう、次に紹介する「かっこいい名前の兜」は、アーサー王の兜だ
かっこいい名前の兜 | アーサー王の兜 |
諸説:羽付き帽子 | グースホワイト |
諸説:ガチョウの白 | ゴスウィット |
アーサー王と言えば、聖剣エクスカリバーの使い手だ
剣の方が有名すぎて、兜・ヘルムの名前の詳細まで、多くは語られていない
いくつか諸説がある中、アーサー王の兜の名前は「グースホワイト」と「ゴスウィット」というかっこいい名前ではないかとされる
グースホワイトとは、父:ユーサー・ペンドラゴから受け継いだ兜とされるが、
現在、ダウンジャケットに使われる事がある「ガチョウの羽毛=ホワイトグース」という言葉があるように、頂いた兜は「羽つ帽子」であった可能性がある
ゴスウィットとは『Goose White→Goswit』と略された言葉だと思われ、アーサー王の兜の名前は「ゴスウィット」という名前がふさわしく、かっこいい名前だ
かっこいい名前の兜 | 兜の種類 |
羽根兜 | ヘルムの種類の名前 |
羽根兜 | ワルキューレの兜 |
羽根兜 | アテナの兜 |
羽根兜 | ローマ兵の兜 |
アーサー王のゴスウィットとは、どんな兜であったのか
詳細は不明であるが、名前の由来や意味、アーサー王の伝承からすると
敵国ローマ兵や古代スパルタ兵が被っていた「羽根の付いた兜」と同型モデルではなかろうか
敵国ローマ兵の兜は「ワルキューレ」や「女神アテナ」が被る、あの羽根の付いた兜である
かっこいい名前の兜・帽子 | 別名 | 素材 |
ワルキューレの兜 | アッティカ式兜 | 青銅+羽根 |
古代ギリシャの兜 | コリント式兜 | 青銅+羽根 |
古代ギリシャの兜 | カルキディケー式兜 | 青銅+羽根 |
ローマ兵の兜 | ガレア | 羽つき兜 |
西洋や中世時代に、兜はたくさん存在するが、どれも「名無しの兜→兵士が使った兜の種類」が多く
有名!あっと驚く人物が被った兜や帽子に特別な名前がない事が多い
ナポレオンの肖像画の帽子ですら「ビコルヌ」や『バイコーン』と名前があるが、帽子の型の名前である
同じように、神話・空想上の魔物の1種、ワルキューレがかぶる羽根のついた兜にも名前がなく
『ワルキューレの兜=アッティカ式兜』とヘルムの種類の呼び名が使われる
古代ギリシャの兜はコリント式兜とカルキディケー式兜と『式兜』という呼び名だ
ユニークの名前ではないが、やはりカタカナの名前は『かっこよく思える』と考える人は、上記の表の兜、ヘルムの呼び名を『痺れる名前だ』と感じるだろう
かっこいい名前の兜 | 兜の種類 |
バーゴネット | 貴族の兜 |
かっこいい名前の兜の補足として、兜の型の名前を紹介したが、
型の名前ではあるが、思わずぐっと来る!特にかっこいい兜の型の名前は『バーゴネット』だ
バーゴネットとはゲームなら「暗黒騎士がよく被っている兜の名前」であり、
悪そうな名前でファイナルファンタジーに『アビス・バーゴネット』の名→アビスシリーズの頭部の装備で登場する。
このバーゴネットはかっこいい見た目のものや貴族が被る兜であり、逸話があったりする
特に有名なバーゴネットは『イタリア貴族デラ・ローヴェレ家』で見つかったバーゴネットが、まさに、暗黒騎士が被りそうな代物だ
かっこいい兜の名前⇒ヤーム・リンガリケの兜の意味と由来+別名やかっこいい異名は?
次に紹介するかっこいい名前の兜は、海賊がかぶっていた兜→ヴァイキングヘルムだ
海賊が頭にかぶるものと言えば、海賊船長の被る帽子を三角帽(トライコーン)が有名だが
現在では、子供に海賊がかぶってる帽子は?ときいたら「麦わら帽子」と答えてしまうだろう
トライコーンはまずまず、かっこいい名前だが、麦わら帽子はかぶってる主人公がカッコいいだけで、
麦わら帽子では、心をわくわくさせる名前の兜ではないよな
もともと、ワンピーズ以前は海賊と言えば「ヴァイキング」が代表格であり、
ヴァイキングとは現在のノルウェー付近を住処とした海賊だ
かっこいい名前の兜 | ヴァイキングの兜 |
ヤームの兜 | 意味:地名 |
リンガリケの兜 | 意味:地名 |
かっこいい名前の兜はヴァイキングヘルムだと説明したが、
具体的にもっと名前のあるヴァイキングの兜は存在しないのか
実は、ヴァイキングのかぶっていた兜は「世界に2つしか発見されていない」というほでレアな品物だ
しかも、ヴァイキングヘルムと言うと「角つき兜」を想像するが、発見さてた兜にはどちらもツノがない
つまり、海賊ヴァイキングたちの多くがかぶっていたのは「角なしの兜」である可能性が高く、
発見された2つの兜には「名前が命名されていない」というかっこよさがある!
ヴァイキングの兜として「ヤームの兜」と「リンガリケの兜」と記載したが
ヤームとは『イギリス:北ヨークシャーのヤーム』、リンガリケとは『ノルウェーのリンガリケ』の発見された地名であり
わかりやすく冠につけ記載させていただいた
かっこいい兜の名前⇒コイヌールの意味と由来+別名やかっこいい異名は?
かっこいい名前の兜を紹介しているが、現存する不思議な王冠も紹介しようと思う
イギリス王家が持つ王冠に「コ・イ・ヌール」という名前の名前のかっこいい王冠がある
正確には、コイヌールとは王冠にあるダイヤモンドの名前であるが、男性がこのダイヤモンドを身に着けると不幸が訪れるとされ
現在でも女性の王家の人間しか被らず、かのエリザベス女王はこのコ・イ・ヌールの王冠を身に着けることを避けていたという
かっこいい名前の兜 | イギリス王家の王冠 |
王冠 | コ・イ・ヌール |
意味:ペルシア語 | 光の山 |
コ・イ・ヌールとは、世界最大のダイヤモンドと言われ
ある意味、かっこいい名前が好きな人は呪われたホープダイヤモンドと同等の類ではないかと、魔道具的な扱いでみてしまうよな
【コイヌールの所有者の歴史】
コイヌールとは、イギリスが「太陽が沈まぬ国」と言われた程、世界に領土を持っていた時代⇒イギリスの東インド会社がヴィクトリア王女に寄付したことで、英国王室の所有物となってる
しかし、世界最古のダイヤモンドは所有者⇒身に着けた者が男であると、結構、無残な形で事切れている
所有者の国 | コイヌールの所有者 | その後 |
南インドの王族 | 不明 | 王族が滅亡 |
ムガール王朝 | アラー・ウッディーン・ハルジー | 王位が衰退 |
アフシャール朝 | ナディル・シャー王 | 暗殺 |
ルク王 | 両目を失明 | |
ザマン王 | 目をくりぬかれ投獄 |
コイヌールの歴代所有者とされるイギリスに渡るまでの歴史をまとめた表がこちらだ
アラー・ウッディーン・ハルジーのように彼の亡き後に、王国が衰退した事例もあるが、
ナディル王のようにペルシアに帰国中に暗殺、その孫のルク王に渡ったあとは、
ルク王がつかまり拷問を受け、両目を失っている。ナディル王⇒ルク王⇒ザマン王と王位継承とともに、
コイヌールがわたるが、ザマン王は目をくりぬかれ投獄されている
南インドの王族から渡ったのち、ナディル家の男性はむごい形で亡くなているのが、コイヌールを男性が持つと呪われると逸話・伝説がある理由とされる
さて、今回は神話や伝説に出てくる「かっこいい名前の兜」と「逸話⇒元ネタとなるストーリーや由来と意味」を紹介した
兜は目立った有名なモノは少なく、現在でも発見されていないヘルムが多く
まだまだ、かっこいい名前の兜が今後、見つかるかもしれない。そんな夢のあるかっこいい防具が兜であることを知ると、
毎日、ニュースを見るのが楽しくなるはずだ!
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かっこいい武器と防具の名前は?
もっと他に「かっこいい名前の武器」や『カタカナの名前の防具』が知りたい人は他の神話や中二病っぽいモノも紹介している
良かったら見てくれたたまえ
※補足※
特定の武器や争うごとを助長する内容ではなく、
単純に「名前や由来が心に刺さるかっこよさを感じる」と思うものをピックアップしています
漫画や小説、ペットの名前の案など。創作のお役立てになる!中学二年生に戻って「なぜかぐっと来るかっこよさがあるなぁ」と思っていただければと思います
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