国立大学出身・卒業者の大学別の平均年収ランキングです。高校生・大学生のうちに知っておきたい卒業後の年収について解説しています。国立・私立大学は学費に違いがありますが、進学する受験方法や勉強の仕方も違います。国立大学は多くの教科・科目の勉強が必要でオールマイティな学力を必要とします。国立大学に入学するのに向いているタイプの人の特徴やその後の人生をどう生きたら良いかの人生の選択肢のヒントを解説しています
国立大学出身の平均年収ランキング「有名大学の年収上位は、大きな変動がない。しかし、地方国立大学ほど年収は低くなる傾向が強い」
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国立大学の特徴①「有名国立大学、上位の年収の大学は大きな入れ替わりが少ない」
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国立大学の特徴②「都心部から離れた地方国立大学ほど、年収は低くなる傾向が強い」
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国立大学の特徴③「一部の公的機関を除き、一般企業では国立大学の派閥も徐々に薄れ、出身大学で出世ができる仕組みは年々淘汰されている傾向が強い」
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国立大学の特徴④「オールマイティな学力、知識量を必要とするのは、そもそも公務員になる為の教育。公務員は、突出した能力や、あまりに秀でた才能よりも、ミスなく同じ事を続けられる人の方が評価される仕組み」
日本の社会構造の変化で、昔ほど学閥や家柄、出身のゼミなどの風習や世俗で判断するのではなく、能力や結果を重視する社会構造になり国立大学出身というだけでは出世は難しくなっている。特に一般・民間企業ほどその傾向は強い。また、有名企業ほど都心部に集中し本社があり、都心部以外の国立大学は、就職の際に地方密着型の企業が限られ、国立大学出身の人ほど、実は民間企業に勤めるのが向いていないのです
日本人の平均年収「平均年収は440万円、年々下がっている傾向が強い」
日本人の平均年収は2015年で440万円。不景気の時代とはいえ、相場としては年収400万~450万というのが今の平均値でしょう。22歳から59歳の社会人男性・女性が対象ですので、年代別にみると実態としては若い世代ほどもっと低い数値と考えても問題ないです
写真・データ:DODA転職支援
国立大学出身の平均年収ランキング「トップ3は東大、一橋、東京工業大学」
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1位 東京大学(平均年収631.5万円)
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2位 一橋大学(平均年収628.1万円)
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3位 東京工業大学(平均年収615.7万円)
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4位 京都大学(平均年収597万円)
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5位 北海道大学(平均年収560.6万円)
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6位 東北大学(平均年収555.7万円)
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7位 九州大学(平均年収546.1万円)
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8位 大阪大学(平均年収544.8万円)
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9位 名古屋大学(平均年収540.1万円)
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10位 神戸大学(平均年収529.9万円)
国立大学の平均年収ランキングのデータは、DODA転職支援サービスの調査データ(2013年から2014年登録者:約16万人が対象)を参考。男女を含む全ての総数ですが、転職支援サービスの登録者情報の集計ですので、一般・民間企業に勤める国立大学出身者が大半と推測されます(公務員の人は、転職活動をしている人がほとんどいないというのが前提)
小学校から国立大学に入学するまでにかかる学費「学費だけの計算の為、大学を1人暮らしする場合は別途お金がかかります」
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オール公立コース(小学校から全て公立)「704万円」
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高校私立コース(高校以外は公立)「876万」
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中・高私立コース(大学のみ国立)「1176万円」
公立小学校6年間で約183万円(年間:塾7~10万、習い事10~13万、学費の合計)、公立中学校3年間で約135万円(年間:塾15~30万、習い事4~7万、学費の合計)、公立高校3年間で約116万円(年間:塾9~16万、習い事3万、学費の合計)のオール公立コースが一番費用がかからない
国立大学に入学する為に必要な学力、勉強方法は「継続的な勉強量と、オールマイティな学力。5教科7科目を高い平均値で良い成績を残す必要がある」
国立大学に向いている人の特徴「基本は持続型の学習方法、平均的に学力がある子」
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特徴①「国語、数学、英語、理科、社会が平均的に学力がある子。国語は苦手だけど、数学は得意という成績に凸凹があるのではなく、どこ教科もバランスよくできるタイプ」
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特徴②「私立と違い教科・科目数が多いので、長い期間・年数、継続的に勉強をしている子。1日10時間勉強するのではなく、1~2時間程度を子供の頃からずっとにやっている几帳面な性格で持続型学習のタイプ」
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特徴③「一夜漬けが苦手、計画的にスケジュールを組んで行動する。悪い言い方をすると、急激な変化や突発的な判断には弱いが、自分のペースで着実に前に進んでいくマイペース型のタイプ」
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特徴④「究極的には文武両道、学芸・武芸の両方に長けているタイプが一番、国立大学と相性が良い。専門的な学問だけ得意、一芸が得意、得意稀な能力を持つタイプは、私立の方がはるかに向いています」
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特徴⑤「専門性よりも総合力の方が平均的に高いタイプ。悪い言い方をすると、広く浅くなんでもこなすかわりに、得意稀な特技や趣味、奇抜な発想力がない子の方が向いている。平均的だからこそ、例外は無く、冷静に原則的な行動をしやすいのです」
国立大学の入学に必要な事は、専門性よりも総合力。国立大学の入試問題も、私立と比較して基礎の問題が多く、応用をあまり必要としない簡単な問題の方が圧倒的に多い。問題の難易度でいえば、特定の私立大学の方がはるかに何段階も難しい問題が出題されます。国立大学は国を動かす仕事や地域の市区町村を管理する公務員になる為の機関と考えた方が良いでしょう。市役所で申請や書類をたらいまわしにされた事がありませんか?ルールや規則の原則を重視し、ミスをせず平均的にこなす事ができる人が評価される組織構造をしている為、原則から外れる例外を認める事はしないのです。マクドナルドはスマイルが0円です。原則から外れた例外に対応するのがサービス、市役所で市民からスマイルを求められても、公務員の方はスマイルをしないでしょう。冷静に原則に基づいて行動しますね