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トラフグはどの部分に猛毒があるの?
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卵巣や肝臓・腸!皮やヒレ、白子を徹底解説!
トラフグはカロリーが低く、高たんぱくと11月初め~2月頃が旬で美味しい時期です
しかし、フグには毒があるのは有名な話
免許がないとさばいて食べちゃダメですから、実際、どこ部位に毒があるのか。わからないですよね。今回は、トラフグの毒はココにあるよ!強力な猛毒はこの部位!という箇所を教えますので、子供の自由研究やフグの豆知識として参考にしてくださいね
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トラフグの毒の強さは?
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毒性:青酸カリの1000倍以上
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トラフグ1匹で10人が致死する量
まずは、トラフグの持つ毒の強さについてです。
トラフグの毒は「青酸カリ」の約1000倍と言われ、青酸カリだけでも人が完全に死ぬレベル
青酸カリの事件で有名なのが「青酸コーラ無差別殺人事件」で、青酸カリがはいったコーラを飲んだ2人が2人とも亡くなっています。青酸カリの1000倍って恐ろしすぎますね
トラフグの持つ毒は「熱に強い+水に溶けにくい」と加熱処理や流水でも効果がなく、絶対、食べちゃダメな奴です
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フグの毒の正体は?テトロドトキシン!
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→食べた餌から毒を体に蓄積する
フグの毒で食中毒になる人は年間で約15~30件ほどあり、20~30名ほどが毒にあたっているのが日本の現状と言われます。
フグ専門店や料亭ではなく「釣ってきたフグ」や「家庭料理」といった食材にフグを使った時の事例が多く、お店は比較的安心と思ってよいかと思います
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フグの種類によって毒の部位は違う
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⇒育った環境による!
しかし、フグの毒は「生まれた時から毒をもっている」のではなく、食べた餌、貝やヒトデから毒(テトロドトキシン)を摂取+体に蓄積する仕組みをしているので、極端な話、同じフグでも毒の強さ、量は個体差があり、生息地域の餌によっても変わってくるのです。
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種類によって毒性も違う!
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コモンフグの白子=強毒
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ヒガンフグの白子=弱毒
フグは白子は食べられると思いがちですが、フグの種類によって「コモンフグの白子=強毒」「ヒガンフグの白子=弱毒」があり、フグの白子は種類によっては安全ではないと考えるべきかと思います。
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トラフグで安全とされる部位の毒量は?
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トラフグは白子、皮、肉(身の部分)
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→10MU / g未満
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→1000g以下は致死量に達さない
トラフグの毒の強さや危険性は、「MU(マウスユニット)」で表されます。
1MUとはマウスを1匹30分で殺す量の事。人間とマウスでは致死量が違うので、人間で換算すると「約10000」で死に至るとされます。
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トラフグの白子はコレ
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→トラフグの精巣
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トラフグの皮はコレ
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→トラフグの皮
3つとも、フグ料理屋さん、フグ鍋で見かけたことがある部位ですね
単純に、トラフグの場合なら白子、皮、肉(身の部分)の部分でも、かなりの量に達しない限り、致死量に達しないという考え。白子、皮、肉は無毒とされますが、致死に至らない量というだけで、それなりに実は毒を含むのですね
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ヒレ酒ってあるけど、毒はないの?
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トラフグのヒレは無毒とされる
トラフグのヒレはあぶってお酒にという方いると思います。トラフグのヒレは同じく無毒の部類ですが、たとえば「ショウサイフグのヒレは毒性があり、ダメ」です
ちなみに、フグの血、血液は毒があるとされていましたが、「トラフグの血液は10MU / g未満」と無毒とされています。
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トラフグに毒のある部位は?
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強毒→卵巣
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強毒→肝臓
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弱毒→腸
トラフグの毒をMU(マウスユニット)で数値化すると「強毒:10g以上で致死」「弱毒:100g以上で致死」です
無毒(といっても毒性は含む)の部位と比較して、弱毒でも10MU~100MU/gの範囲と広く、強毒となると100MU~1000MU/gとさらに10倍になる強さを持ちます
このトラフグには、もうワンランク上の「猛毒:10g以下で致死、1000MU/g以上」の毒を含む部位はないとされますが、それでもかなり強力で怖い、というか食べると死ぬレベル。
フグの毒は「煮ても焼いても、熱に強く、水に溶けない性質」が強いのでコノ部位は食べないという方法を昔からとってきた経緯があるほど、恐ろしい毒です
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恐ろしいフグの毒
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⇒フグは自分の毒で死なないの?
フグ毒の話:フグは自分の毒で死ぬの?死なないの?
フグの毒は猛毒の「テトロドトキシン(TTX)」を持つ生き物。人間なら2~3ミリで、最悪の場合、死んでしまいます。
そんな危険な猛毒を体内に持つフグは、そもそも「何故、自分の猛毒で死なずに生きている」のか、不思議な話の解説はこちらです
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トラフグより強い猛毒を持つフグは?
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→クサフグ
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猛毒→卵巣、肝臓、腸
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強毒→皮、肉
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弱毒→精巣(白子)
名前はクサフグ。名前はクサフグ日本で比較的、簡単に釣れ最も危ないフグはコレではないでしょうか
トラフグは強毒をもちますが、猛毒までは持っていないのに、クサフグは「猛毒:卵巣、肝臓、腸」+「肉に部分は強毒」があり、これは食べられないですね。大きさがトラフグほど大きくないので、g数的に致死量に達していない可能性もありますが、どちらにしても「煮ても焼いても、揚げてもフグの毒は無害にならない」ので、クサフグだけは食べてはダメ!という風に考えて良いかと思います